トナーとローションの違い
中国では「化粧水」の表現が様々あります。
・化粧水
・柔膚水
・爽膚水
・精華水
・保湿水
・潤養水
・活膚水 など。
メーカーやブランドのシリーズによって呼び方もいろいろですが、英語訳を見るとだいたい「トナー(toner)」か「ローション(lotion)」に分かれます。
トナーって?
「ローション」はよく耳にする言葉ですが、「トナー」がいまいちわからないという方が多いのではないでしょうか。
ブランドによって定義や使用方法は多少異なりますが、大まかに言えば
「トナー」=「さっぱりタイプの化粧水/ふきとりタイプの化粧水」
「ローション」=「しっとりタイプの化粧水」
という感じのようです。
トナーのことを中国語では「柔膚水」「爽膚水」と書かれていることが多いです。
この漢字を見ると
「柔膚水」=「皮膚(肌)を柔らかく(ふっくら)仕上げる化粧水」
「爽膚水」=「皮膚(肌)を爽やかに仕上げる化粧水」
という何となくの雰囲気は、日本人でも想像できますね。
トナーの種類
さっぱり化粧水のトナーの中でも「保湿トナー(モイスチャートナー)」があります。
これは「仕上がりさっぱりの保湿化粧水」という感じになるかと思います。
その他、「美白トナー(ホワイトニングトナー)」、「活力トナー(リバイタライジングトナー)」などもあります。
ローションの種類
ローションの中にもいろんな種類があり、最も多いのが
・通常の「ローション」
・「エッセンシャルローション」
です。
「エッセンシャルローション」は中国語ではよく「精華水」と表現されています。
「精華」=「薬草(ハーブ)から抽出したエッセンス」という意味で、トナー(柔膚水や爽膚水)や通常のローションよりは「しっとり」していたり、「美容液成分がより多く含まれている」という意味合いになります。
例1(相宜本草ブランドの場合)
相宜本草は「爽膚水」「柔膚水」をトナー、「精華水」をローション、としています。
Rhodiora Fine whitening Toner
(ロディオラ・ファイン・ホワイトニング・トナー)
※美白シリーズ(紅景天幼白)のさっぱりタイプの美白化粧水(トナー)
Rhodiora Fine Whitening Essential Lotion
(ロディオラ・ファイン・ホワイトニング・エッセンシャル・ローション)
※美白シリーズ(紅景天幼白)のしっとりタイプの美白化粧水(エッセンシャルローション)
Quadruple Herbal Extract Moisture Toner
(クワドループル・ハーバル・エクストラクト・モイスチャー・トナー)
例2(佰草集ブランド新玉潤保湿シリーズの場合)
佰草集では「化粧水」=トナー、「精華水」=ローション、としています。
新玉潤保湿化粧水
Hydrating and Moisturizing Toner
(ハイドレーティング&モイスチャーライジングトナー)
Hydrating and Moisturizing Lotion
(ハイドレーティング&モイスチャーライジングローション)
簡単な見分け方
以上のように中国の化粧品業界全体の共通した明確な定義はなく、各ブランドが独自の定義で展開しているのですが、基本的には「トナー」の方が通常のローションより「サッパリ仕上げ」で、そこに各ブランドや各シリーズによって「保湿トナー」「美白トナー」「活力トナー」「滋潤(滋養)トナー」など商品やシリーズの特徴によって中国語の表記名を変えている・・・といった感じです。
ですから、各ブランドのシリーズの特徴(保湿シリーズ、美白シリーズ等)と英語表記を参考にするのが一番わかりやすいと思います。
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